ファンタジスタ

ohsugamf102006-03-08

サッカー界でよく使われる言葉であるが、観客あるいは他の選手の予測をよい意味で裏切り、魅了してしまう選手、想像力を持った選手のことを指す。
オレがバリバリにサッカーをやっていた頃は、天才・マラドーナ、将軍・プラティニ、妖精・ストイコビッチなどがいた。彼らのようになりたくて、ひたすらボールを蹴ってました。
時は流れ、現在最高のファンタジスタロナウジーニョをおいて他にいないだろう。彼の凄いところは、プレーもさることながら、よりシステマティクされた、言うなれば戦術ありきの現代サッカーにおいて、1選手として、チームにフィットしているところにある。
オレら世代のファンタジスタと言われた選手は、その選手が戦術で、その戦術に合う選手でチームを作っていた。故にファンタジスタが機能しないとチーム全体が機能しなかった。戦術サッカーの鬼、ユベントスカペッロなんて、ファンタジスタなんぞいらんときっぱり言ってる。
しかし、ロナウジーニョは違う。チームの戦術に自身をフィットさせつつも、自身の持つファンタジスタを注入させてチームを勝利に導く、稀な選手なんだろう。あのカペッロさえもロナウジーニョを認めてる。
日本においては、中村俊輔なんだろうが、世界レベルの試合で、ロナウジーニョのように一人で決める力は残念ながら無い。ファンタジスタには決定力も必要なのだ。ファンが求めるものは高いからね。