永世7冠へ王手

将棋の羽生善治棋聖(47)が、史上初の「永世7冠」達成に王手をかけた。


本日、第30期竜王戦七番勝負の第4局があって、挑戦者の羽生棋聖渡辺明竜王(33)に104手で勝ち、対戦成績を3勝1敗とした。あと1勝してタイトルを奪取すると、通算7期で「永世竜王」の条件を満たす。羽生棋聖はすでに6つのタイトルで永世称号資格を得ていることから、あと1勝で永世称号制度のある7タイトル全てを制覇することになる。


藤井4段の快進撃や、加藤一二三9段のプロ棋士引退等々、今年の将棋界は大きな話題があったけど、仮に永世7冠獲ったら、現在までの将棋界において最大のニュースになるだろうな。タイトル獲れる棋士だって限られる上、さらに7つのタイトルで永世称号獲るって考えられん。


(参考)
永世称号の規定は、「通算5期獲得」「連続5期獲得」など各タイトルごとに定められ、原則として引退後に名乗る。羽生棋聖は2008年、六つ目の永世称号永世名人」の資格を獲得。同年と10年、残る「永世竜王」をかけて渡辺竜王と対戦したが、いずれも敗れた。将棋界に八つあるタイトルのうち、今年新設された「叡王戦」には永世称号の規定がない。