オシムの言葉

巷というかサッカーファンの間で話題になっていた本を遅まきながら読んでみた。

ジェフ千葉の試合終了後の記者会見でもなかなか面白い事言ってんな〜ってTV見ながら思ってましたが、こうして活字で表現されているのを改めて読むと、味わい深いものがある。


「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか?準備が足らないのです。」

「君たちはプロだ。休むのは引退してから十分だ。」

「サッカーとは危険を冒さないといけないスポーツ。それがなければ例えば、塩とコショウのないスープになってしまう。」

レーニンは『勉強して、勉強して、勉強しろ。』と言っている。私は、選手に『走って、走って、走れ。』と言っている。」

「サッカーの試合とは絶対1人では成立しない。君達の人生も同じじゃないか?」



う〜ん、なるほど!って素直に思えてしまう自分がいます。いろいろ本には書かれてましたが、一番心に残った言葉は…



「言葉は極めて重要だ。そして銃器のように危険でもある。私は記者を観察している。このメディアは正しい質問をしているか、ジェフを応援しているのか、そうでないのか。新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば世の中を危険な方向に導けるのだから。ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある。」


確かにメディアは怖い。自らの報道で世論を十分操作できてしまう。話題になった毎日新聞の「JRAの94%が随意契約」って見出しだって、記事をよく読むと『05年度の契約総額は1893億円。うち随意契約は1288億円(68%)だった。「日本トータリゼータ」などJRA子会社4社と、JRAとの取引に経営を依存する「日本競馬施設」など関係会社8社の計12社に限ると、契約額は711億円に上り、随意契約は674億円(94.8%)を占めた。』ってことなのに、見出しだけ見た人は「JRAはけしからん!」ってどうしてもなる。

ふと、この記事が頭によぎってしまったけど、本当に言葉は極めて重要なんだと再認識させてもらった感じがした。